固定ページ一覧を最適化しよう!プラグインの導入とAdmin Columnsの活用
- 2025/07/04
- BASICS
- WordPressのプラグイン
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前回の記事で、複数の固定ページを作成し、スラッグや親ページも設定しました。
しかし、固定ページ一覧画面では「スラッグ」が表示されないため、ページの管理がしづらい状況になっています。
今回はコーヒーブレイク的な内容として、プラグインの基本概念を学び、Admin Columnsプラグインを導入して固定ページ一覧を見やすく最適化していきます!
今回の目標
- プラグインとは何かを理解する
- Admin Columnsプラグインの導入
- 固定ページ一覧に「スラッグ」「順序」を表示
- 実践的な順序設定のテクニック
目次
現在の固定ページ一覧の問題点
前回作成した固定ページの管理状況を確認してみましょう。
現在の状況確認
なぜこれが問題なのか?
管理効率の低下
- 固定ページを1つ1つ開かないと、どのページでどのスラッグを使用しているか分からない
- スラッグがわからないと
home_url()
によるリンクアドレスが設定できない
この問題は、プラグインを導入することによって解決できます。
プラグインとは?
WordPressの大きな魅力の一つが「プラグイン」システムです。
まずは、プラグインの基本概念を理解しましょう。
プラグインの定義
プラグインとは
- WordPressの機能を拡張するための追加プログラム
- WordPressの基本機能にない機能を後から追加できる
- インストールと削除が簡単にできる
身近な例で例えると
- WordPressを「スマートフォン」とすれば、プラグインは「アプリ」と同じような概念
- 基本機能(WordPress)+ 追加機能(プラグイン)= より便利なサイト
プラグインの種類
機能別分類
- 管理機能系:管理画面の使いやすさを向上
- SEO系:検索エンジン最適化
- セキュリティ系:サイトのセキュリティ強化
- バックアップ系:データのバックアップ
- フォーム系:お問い合わせフォーム作成
- デザイン系:見た目や機能の追加
プラグインの利点
簡単な導入
- 管理画面から検索・インストール・有効化が可能
- プログラミング知識不要
豊富な選択肢
- 公式プラグインディレクトリに数万のプラグインが登録
- 無料・有料問わず様々な機能を追加可能
アップデート対応
- プラグイン開発者がメンテナンスを継続
- WordPressの新バージョンに対応
プラグインの注意点
サイト速度への影響
- 多すぎるプラグインは表示速度を低下させる可能性
- 必要なものだけを厳選して使用
互換性の問題
- プラグイン同士の競合が発生する場合がある
- WordPress本体やテーマとの互換性確認が重要
セキュリティリスク
- 信頼できる開発者のプラグインを選択
- 定期的なアップデートが重要
今回は、管理画面の使いやすさを向上させる Admin Columns を導入して、プラグインのインストール方法を学びましょう
Admin Columnsプラグインの導入
それでは、実際にAdmin Columnsプラグインを導入してみましょう。
Admin Columnsプラグインについて
Admin Columnsの機能
- 投稿一覧、固定ページ一覧の表示項目をカスタマイズ
- 通常表示されない情報(スラッグ、親ページなど)を表示可能
- 直感的な操作で表示項目を調整
なぜAdmin Columnsを選ぶのか
- 軽量:サイトの表示速度に影響しない管理画面専用
- 安全:管理画面のみの変更でサイト表示に影響なし
- 簡単:初心者でも直感的に操作可能
- 実用的:ページ管理効率が大幅に向上
プラグインのインストール手順
プラグイン検索画面へ
Admin Columnsを検索
インストールと有効化
インストール完了! これでAdmin Columnsプラグインが使用可能になりました。
プラグイン有効化の確認
有効化の確認方法
新しいメニューの確認
- 左側メニューの「設定」に「Admin Columns」が追加されていることを確認

固定ページ一覧に「スラッグ」を表示
Admin Columnsが有効化されたので、実際に固定ページ一覧をカスタマイズしていきましょう。
固定ページ一覧を開く
スラッグカラムの追加
設定後の確認
管理効率の向上
- どのページがどのスラッグを使用しているか一目で分かる
- スラッグの設定ミスを素早く発見可能
- URL構造の管理が簡単に
固定ページ一覧のもう1つの課題
スラッグの表示設定が完了し、固定ページ一覧が大幅に見やすくなりました。
しかし、実際に一覧を見てみると、もう1つの課題が浮かび上がってきます。
新たに発見した課題
現在の固定ページ一覧をよく見ると、ページの並び順に問題があることに気づきます。
なぜ順序設定が重要なのか?
現在の問題
- 固定ページ一覧がタイトルの五十音順で表示
- サイトの論理的な構造順と異なる並び順
- ページが増えた際の管理が困難
理想的な並び順
1. サンプルページ(トップページ)
2. 会社概要
2-1. 沿革
2-2. アクセス
3. サービス
4. 問い合わせ
順序カラムの追加
実践的な順序設定テクニック
現在の並びを再確認
順序の値をどうするか
ここで重要な実践テクニックがあります。
❌ 一般的な設定(推奨しない)
順序を連番で設定する
サンプルページ:1
会社概要:2
サービス:3
問い合わせ:4
✅ 実践的な設定(推奨)
順序を100刻みで設定する
サンプルページ:100
会社概要:200
サービス:300
問い合わせ:400
なぜ100単位で設定するのか?
将来、ページを追加するときに順番を変更しなくて良いからです。
例えば、会社概要とサービスの間に「実績」を追加したい場合
実績250とすれば、サービスと問い合わせの順番を変える必要がありません。
100単位でなくても10単位または1000単位でもよいので、将来性のある順序を設定することをおすすめします。
子ページの順序設定の重要な考え方
親ページと子ページの順序は独立して管理する
WordPressでは、親ページの順序でまず並び、その下に子ページが順序順で表示されます。
そのため、子ページの順序は親ページの順序とは完全に独立して設定すべきです。
✅ 実践的な設定(推奨)
サンプルページ:100
会社概要:200
┣ 沿革:100
┗ アクセス:200
サービス:300
問い合わせ:400
この方式の利点
- 独立性の確保:子ページの順序は親ページの順序と独立
- 柔軟性:親ページを変更しても子ページの順序は影響を受けない
- シンプルさ:各階層で100単位で管理でき、理解しやすい
- 拡張性:各階層で十分な数値空間を確保
❌ 避けるべき設定(非実践的)
サンプルページ:100
会社概要:200
┣ 沿革:210
┗ アクセス:220
サービス:300
問い合わせ:400
この方式の問題点
- 親子関係の混同:順序の数値に親子関係を持たせると管理が複雑化
- 管理の複雑化:親ページの順序変更時、すべての子ページも変更が必要
- 柔軟性の欠如:親ページを変更すると順序の論理が破綻
例えば、会社概要をサービスの順番を入れ替えた時、子ページの沿革とアクセスも変更する必要があります。
順序の設定方法
固定ページ一覧からクイック編集を選択することで順序を変更することができます。
設定完了後の確認
順序を設定したことで、管理しやすい固定ページ一覧になりました。

管理効率の大幅向上
- 論理的な順序:サイト構造に沿った順番で表示
- スラッグの確認:URL構造が一目瞭然
- 拡張性の確保:将来のページ追加に柔軟に対応
- 独立性の確保:各階層で独立した順序管理が可能
まとめ
今回学習したこと
プラグインの基本概念
- プラグインの定義:WordPressの機能拡張システム
- 種類と特徴:管理系、SEO系、セキュリティ系など多様な選択肢
- 導入方法:検索・インストール・有効化の3ステップ
- 注意点:速度・互換性・セキュリティへの配慮
Admin Columnsプラグインの活用
- 導入目的:固定ページ一覧の視認性向上
- 追加した項目:スラッグ、順序
- 管理効率の向上:必要な情報が一覧で確認可能
実践的な順序設定テクニック
- 100単位設定:将来の拡張性を考慮した数値設定
- 独立した階層管理:親子関係を順序の数値に依存させない設計
- 柔軟な追加:既存順序を変更せずに新規ページを挿入
Before & After
Before:最適化前
- 基本項目のみ表示(タイトル、作成者、日付)
- スラッグや親ページが分からない
- タイトル順の無秩序な並び
- ページ管理が非効率
After:最適化後
- 重要情報が一覧表示(スラッグ、順序)
- サイト構造が一目で把握可能
- 論理的な順序でページが整理
- 効率的なページ管理を実現
- 階層ごとに独立した順序管理
プラグイン活用の意義
WordPressの柔軟性 今回の例で、WordPressがプラグインを通じてどれだけ柔軟にカスタマイズできるかを体験できました。
基本機能だけでは不十分な部分を、適切なプラグインで補強することで、より使いやすい管理環境を構築できます。
実務での重要性 実際のWebサイト運営では、このような管理画面の最適化が作業効率に大きく影響します。
特に
- 大量のページを管理する場合
- 複数人でサイトを管理する場合
- 長期間にわたってサイトを運営する場合
においては非常に有効的です。
次回への橋渡し
Admin Columnsプラグインの導入により、固定ページの管理環境が大幅に改善されました。
これで、前回作成した複数のページを効率的に管理できるようになりました。
次回の記事では この最適化された管理環境を基盤として、各ページに専用のデザインを適用する方法を学習していきます。
WordPressのテンプレート階層システムを活用して、トップページ、会社概要ページ、サービスページなど、それぞれに最適化されたレイアウトを作成していきましょう!
今回の最適化作業、お疲れさまでした!
プラグインという新しい概念を学び、実際に管理画面を大幅に改善することができました。
このような小さな最適化の積み重ねが、長期的なWebサイト運営の成功につながります。
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