オリジナルテーマを作ってみよう! – WordPressテーマの仕組みを理解する
- 2025/06/29
- BASICS
- Wordpressの基礎
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前回の記事 で、WordPress管理画面の基本操作をマスターし、サイトタイトルの変更や固定ページの編集を実際に体験しました。
管理画面でコンテンツを編集できるようになりましたが、それがどのような仕組みで表示されているのか、疑問に思いませんでしたか?
今回は、突然ですがオリジナルテーマの作成に挑戦します!
管理画面で作成したコンテンツが、どのような仕組みでWebページとして表示されるのかを、実際にテーマを作りながら学んでいきます。
今回の目標
- WordPressのファイル構造の理解
- テーマの役割と仕組みの把握
- 最小限のオリジナルテーマ作成
- 管理画面でのテーマ切り替え体験
この記事は概要説明です。テーマの詳細な機能は、次回以降の記事で段階的に解説していきます。
目次
Localで作成されるファイル構造
変更してはいけないフォルダについて
これから説明するファイル構造の中で、「触らないでください」と記載されているフォルダがあります。
WordPress初心者が誤って重要なファイルを変更してしまうと、サイトが動かなくなったり、管理画面にアクセスできなくなったりする可能性があるためです。
サイトフォルダの確認
前回作成したWordPressサイトのフォルダを確認してみましょう。
フォルダの場所
- Localでサイト作成時に指定した場所
- 例:デスクトップの「WordPress-Sites」フォルダ内
- サイト名のフォルダ(例:
my-first-site
)
サイトフォルダ内の構成 サイトフォルダを開くと、以下の3つのフォルダが作成されています。
my-first-site/
├── app/
├── conf/
└── logs/
各フォルダの役割
appフォルダ
- WordPressサイト本体
- 今回の学習で使用するフォルダ
confフォルダ
- サーバーの設定ファイル群
- 触らないでください
logsフォルダ
- サーバーのログファイル群
- 触らないでください
WordPressの核となるフォルダ構成
appフォルダの中身
appフォルダ内の構成
my-first-site/
└── app/
├── public/
└── sql/
publicフォルダ
- WordPressの核となるファイル群
- 実際のWebサイトのファイルがすべて格納
sqlフォルダ
- データベースのバックアップファイル
- 触らないでください
publicフォルダの詳細
publicフォルダ内の主要構成
my-first-site/
└── app/
└── public/
├── wp-admin/
├── wp-content/
├── wp-includes/
├── index.php
├── wp-config.php
└── その他のWordPressファイル
各フォルダの役割
wp-adminフォルダ
- WordPress管理画面のファイル群
- 触らないでください
wp-includesフォルダ
- WordPressの核となる機能ファイル群
- 触らないでください
wp-contentフォルダ
- カスタマイズ可能なファイル群
- 今回の学習で使用するフォルダ
wp-contentフォルダの詳細
wp-contentフォルダの構成
wp-contentフォルダ内の主要構成
my-first-site/
└── app/
└── public/
└── wp-content/
├── plugins/
├── themes/
├── uploads/
├── languages/
└── upgrade/
各フォルダの役割
pluginsフォルダ
- プラグインのファイル群
- WordPressに新しい機能を追加するツール
themesフォルダ
- テーマのファイル群
- サイトのデザインと表示方法を制御
- 今回の作業対象
uploadsフォルダ
- メディアファイル(画像・動画・音声など)
- 管理画面でアップロードしたファイルが保存
languages、upgradeフォルダ
- 言語ファイルやアップグレード用ファイル
- 詳細は後回し
themesフォルダの現在の状況
既存のテーマ themesフォルダを開くと、すでにいくつかのテーマフォルダが存在しています。
twentytwentyfour/
twentytwentythree/
twentytwentytwo/
これらはWordPressのデフォルトテーマです。(WordPressのバージョンによって異なります)
オリジナルテーマの作成
WordPressのファイル構造とテーマの役割を理解したところで、いよいよオリジナルテーマを作成してみましょう!
今回は最小限の構成でテーマを作り、WordPressがどのような仕組みでテーマを認識し、表示しているのかを体験していきます。
テーマフォルダの作成
1. 新しいテーマフォルダの作成
wp-content/themes/
フォルダ内に新しいフォルダを作成- フォルダ名:
sample-theme
my-first-site/
└── app/
└── public/
└── wp-content/
└── themes/
├── twentytwentyfour/
├── twentytwentythree/
├── twentytwentytwo/
└── sample-theme/
必要最小限のファイル作成
WordPressテーマとして認識されるには、最低限2つのファイルが必要です。
style.css の作成
sample-themeフォルダ内にstyle.cssファイルを作成し、以下を記述:
/*
Theme Name: マイ・オリジナルテーマ
*/
テーマヘッダーについて
この/**/
で囲まれた部分はテーマヘッダーと呼ばれ、WordPressがテーマを認識するために必要な情報です。
テーマヘッダーの詳細な書き方については、「WordPressテーマヘッダー完全リファレンス」を参照してください。
より多くの情報を設定できます。
index.php の作成
sample-theme
フォルダ内にindex.php
ファイルを作成し、以下を記述
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>マイ・オリジナルテーマ</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>サンプルテーマ</h1>
<p>私が作った最初のWordPressテーマです!</p>
</header>
<main>
<section>
<h2>WordPressテーマ作成</h2>
<p>このページは<strong>index.php</strong>ファイルで作成されています。</p>
<p>PHPファイルですが、HTMLを書くことができます。</p>
</section>
<section>
<h2>学習のポイント</h2>
<ul>
<li>PHPファイルでもHTMLが書ける</li>
<li>普通のWebページと同じように表示される</li>
<li>次回はWordPress関数を学習予定</li>
</ul>
</section>
</main>
<footer>
<p>© 2025 マイ・オリジナルテーマ</p>
</footer>
</body>
</html>
重要なポイント:PHPファイルでもHTMLが書ける
このコードは.php
ファイルに書かれていますが、中身は普通のHTMLです。
PHPファイルでは、HTMLをそのまま書くことができ、ブラウザには通常のWebページとして表示されます。
これがWordPressテーマ作成の第一歩です!
作成完了の確認
ファイル構成の確認
my-first-site/
└── app/
└── public/
└── wp-content/
└── themes/
└── sample-theme/
├── style.css
└── index.php
これで最小限のWordPressテーマが完成しました!
テーマの有効化と動作確認
オリジナルテーマの作成が完了しました!
それでは、実際に作成したテーマをWordPressで有効化して、サイトに表示してみましょう。
管理画面でのテーマ切り替え操作と、公開サイトでの表示確認を行います。
管理画面でのテーマ切り替え
1. WordPress管理画面にアクセス
- Localの「WP Admin」ボタンをクリック
- または直接
http://サイト名.local/wp-admin
にアクセス
2. 外観メニューにアクセス
- 左側サイドメニューの「外観」をクリック
- 「テーマ」をクリック
3. 作成したテーマの確認
- 「マイ・オリジナルテーマ」が表示されていることを確認
- これは先ほど
style.css
のテーマヘッダーで記述した Theme Name: マイ・オリジナルテーマ - 既存のテーマと並んで表示されます
4. テーマの有効化
- 「マイ・オリジナルテーマ」の「有効化」ボタンをクリック
- テーマが切り替わります
公開サイトでの動作確認
1. 公開サイトの表示
- 左上のサイト名をクリックして公開サイトへ
- または「サイトを表示」をクリック
2. 表示の確認
- しっかりとしたWebページが表示される
- ヘッダー、メイン、フッターが含まれた構造
- 前回編集した固定ページなどは表示されない
おめでとうございます! オリジナルテーマの作成と有効化が完了しました。
あなた自身が作ったテーマでWordPressサイトが表示されています!
まとめと次回予告
今回学習したこと
WordPressの仕組みを根本から理解
- ファイル構造の全体像把握
- テーマの役割と基本概念
- 最小限のテーマ作成体験
- 管理画面でのテーマ切り替え操作
WordPressテーマの本質
テーマとは何か
- WordPressの表示方法を制御するファイル群
- デザインと機能を決定する重要な要素
- 完全にカスタマイズ可能
なぜオリジナルテーマを作るのか
- WordPressの根本的な仕組みを理解できる
- 管理画面のコンテンツと表示の関係性が分かる
- 自由度の高いカスタマイズが可能になる
現在の状況
作成したもの
- 最小限のオリジナルテーマ
style.css
(テーマヘッダー)index.php
(基本表示)
現在の問題
- 前回編集した固定ページが表示されない
- 管理画面のコンテンツが反映されない
次回予告:固定ページを表示する仕組みを理解しよう
今回は最小限のテーマを作成しましたが、管理画面で作成したコンテンツが表示されない状態です。
次回は、この問題を解決していきます!
次回の内容予定:
- WordPressのテンプレート階層の理解
- page.phpファイルの作成
- 固定ページの内容を表示する方法
- WordPress関数の基本的な使い方
なぜ固定ページが表示されないのか?
現在のindex.php
は、WordPressの機能を使わずに直接HTMLを出力しているためです。
WordPressのコンテンツを表示するには、専用の仕組みを理解する必要があります。
準備していただくこと
- 今回作成した
sample-theme
をそのまま保持 - 次回の学習で拡張していきます
WordPressの奥深い世界への扉が開かれました。
テーマの仕組みを理解することで、WordPressを自由自在に操ることができるようになります。
次回の固定ページ表示もお楽しみに!
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管理画面の基本操作をマスターしよう – WordPressの心臓部を理解する

WordPress管理画面へのログイン方法から、画面構成、主要機能の概要までを丁寧に解説します。実際にサイトタイトルの変更や固定ページの編集を行いながら、管理画面の基本操作を実践的に学びます。これから本格的にWordPressを使いこなしたい方の第一歩に最適な内容です。
- 2025/06/28
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