参考記事
WordPressテーマヘッダー完全リファレンス
WordPressオリジナルテーマ開発に必須のstyle.cssテーマヘッダー(テーマコメント)の書き方を完全解説。必須項目のTheme Nameをはじめ、全15項目をコード例と注意点付きで詳しく説明します。WordPress.org配布時の要件や重複時の動作も含む開発者向け決定版リファレンス。
前回の記事 で、WordPress管理画面の基本操作をマスターし、サイトタイトルの変更や固定ページの編集を実際に体験しました。
管理画面でコンテンツを編集できるようになりましたが、それがどのような仕組みで表示されているのか、疑問に思いませんでしたか?
今回は、突然ですがオリジナルテーマの作成に挑戦します!
管理画面で作成したコンテンツが、どのような仕組みでWebページとして表示されるのかを、実際にテーマを作りながら学んでいきます。
今回の目標
この記事は概要説明です。テーマの詳細な機能は、次回以降の記事で段階的に解説していきます。
目次
これから説明するファイル構造の中で、「触らないでください」と記載されているフォルダがあります。
WordPress初心者が誤って重要なファイルを変更してしまうと、サイトが動かなくなったり、管理画面にアクセスできなくなったりする可能性があるためです。
前回作成したWordPressサイトのフォルダを確認してみましょう。
サイトフォルダ内の構成 サイトフォルダを開くと、以下の3つのフォルダが作成されています。
sample-site
├── app
├── conf
└── logs
appフォルダ内の構成
sample-site
└── app
├── public
└── sql
publicフォルダ内の主要構成
sample-site
└── app
└── public
├── wp-admin
├── wp-content
├── wp-includes
├── index.php
├── wp-config.php
└── その他のWordPressファイル.
wp-contentフォルダ内の主要構成
sample-site
└── app
└── public
└── wp-content
├── languages
├── plugins
├── themes
├── uploads
└── upgrade
themesフォルダを開くと、すでにいくつかのテーマフォルダが存在しています。
my-first-site
└── app
└── public
└── wp-content
└── themes
├── twentytwentyfive
├── twentytwentyfour
├── twentytwentythree
├── twentytwentytwo
└── index.php
これらはWordPressのデフォルトテーマです。(WordPressのバージョンによって異なります)
WordPressのファイル構造とテーマの役割を理解したところで、いよいよオリジナルテーマを作成してみましょう!
今回は最小限の構成でテーマを作り、WordPressがどのような仕組みでテーマを認識し、表示しているのかを体験していきます。
WordPressテーマとして認識されるには、最低限2つのファイルが必要です。
この
で囲まれた部分はテーマヘッダーと呼ばれ、WordPressがテーマを認識するために必要な情報です。/**/
テーマヘッダーの詳細な書き方については、「WordPressテーマヘッダー完全リファレンス」を参照してください。
同じくindex.phpファイルを作成し、以下のコードを記述します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<title>マイ・オリジナルテーマ</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>サンプルテーマ</h1>
</header>
<main>
<section>
<h2>WordPressテーマ作成</h2>
<p>このページは<strong>index.php</strong>ファイルで作成されています。</p>
<p>PHPファイルですが、HTMLを書くことができます。</p>
</section>
<section>
<h2>学習のポイント</h2>
<ul>
<li>PHPファイルでもHTMLが書ける</li>
<li>普通のWebページと同じように表示される</li>
<li>次回はWordPress関数を学習予定</li>
</ul>
</section>
</main>
<footer>
<p>© 2025 マイ・オリジナルテーマ</p>
</footer>
</body>
</html>
PHPこれがWordPressテーマ作成の第一歩です!
ファイル構成の確認
sample-site
└── app
└── public
└── wp-content
└── themes
└── sample-theme
├── index.php
└── style.css
これで最小限のWordPressテーマが完成しました!
オリジナルテーマの作成が完了しました!
それでは、実際に作成したテーマをWordPressで有効化して、サイトに表示してみましょう。
管理画面でのテーマ切り替え操作と、公開サイトでの表示確認を行います。
おめでとうございます! オリジナルテーマの作成と有効化が完了しました。
あなた自身が作ったテーマでWordPressサイトが表示されています!
今回は最小限のテーマを作成しましたが、管理画面で作成したコンテンツが表示されない状態です。
次回は、この問題を解決していきます!
現在のindex.php
は、WordPressの機能を使わずに直接HTMLを出力しているためです。
WordPressのコンテンツを表示するには、専用の仕組みを理解する必要があります。
準備していただくこと
WordPressの奥深い世界への扉が開かれました。
テーマの仕組みを理解することで、WordPressを自由自在に操ることができるようになります。
次回の固定ページ表示もお楽しみに!
この記事で作成した成果物は、以下のページでまとめて確認することができます。
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WordPressを効率よく確実に学ぶためには、学習の順序が大切です。知識が自然に積み上がるよう、学習ステップに沿って記事を順番に並べています。
学習ストーリー第40話まで掲載中