VSCodeをWordPress開発用にカスタマイズしよう
- 2025/06/30
- SETUP
- Wordpressの環境整備
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前回の記事 で、Visual Studio Code(VSCode)のインストールが完了し、WordPress開発に向けた環境構築が整いました。
VSCodeが無事に起動し、プロと同じ開発環境を手に入れることができましたね。
今回は、VSCodeをWordPress開発に最適化するためのカスタマイズを行います。
インストールしたままのVSCodeでも十分使えますが、適切な設定を行うことで、WordPress開発がより効率的で快適になります。
今回の目標
- VSCodeの日本語化設定
- 拡張機能の導入方法の理解
- WordPress開発に必要な拡張機能の導入
- 開発効率を向上させる環境の完成
このカスタマイズにより、次回のオリジナルテーマ作成がスムーズに進められるようになります。
目次
VSCodeをカスタマイズする拡張機能
VSCodeの大きな魅力の一つが、拡張機能による自由なカスタマイズです。
拡張機能を使うことで、VSCodeをWordPress開発に最適化し、より快適に作業できるようになります。
拡張機能とは
拡張機能の概要
VSCodeの拡張機能は、基本機能に追加の機能を提供するプラグインです。
WordPress開発に特化した機能を追加することで、開発効率を大幅に向上させることができます。
拡張機能の特徴
- 無料で利用可能(ほとんどの拡張機能)
- 簡単にインストール・アンインストール可能
- 自動アップデート対応
- 豊富な選択肢
拡張機能の導入手順
基本的な導入手順
- 拡張機能パネルを開く(Ctrl + Shift + X)
- 検索ボックスで拡張機能を検索
- 目的の拡張機能を選択
- 「インストール」ボタンをクリック
- 必要に応じてVSCodeを再起動
この手順を覚えておけば、どんな拡張機能でも簡単に導入できます。
それでは、実際に拡張機能を使ってVSCodeをカスタマイズしていきましょう。
VSCodeの日本語化
まずは、VSCodeを日本語化してみましょう。日本語化も拡張機能を使って行います。
この作業を通じて、拡張機能の導入方法を実際に体験できます。
日本語化を行ってみよう
1. VSCodeの起動
- デスクトップアイコンまたはスタートメニューからVSCodeを起動
- 初回起動時は英語で表示されています
2. 拡張機能パネルの表示
3. 日本語拡張機能の検索
4. Japanese Language Packの選択
5. VSCodeの再起動
6. 日本語化の確認
- 再起動後、メニューやパネルが日本語で表示されることを確認
- 「ファイル」「編集」「表示」などのメニューが日本語になっていれば成功です
おめでとうございます!
VSCodeの日本語化が完了し、同時に拡張機能の導入方法も体験できました。
これで操作がより分かりやすくなり、今後の拡張機能導入もスムーズに行えるようになりました。
WordPress開発に必要な拡張機能
日本語化で拡張機能の導入方法を覚えたので、次はWordPress開発を効率化するための拡張機能を導入していきましょう。
まず最初に、WordPress初心者の方に重要な基礎知識をお伝えします。
WordPress開発で使用される言語について
WordPressはPHPで構築されている
WordPressは、PHPというプログラミング言語で作られています。
そのため、WordPressのオリジナルテーマを作成したり、カスタマイズを行ったりする際は、PHPコードを書く必要があります。
WordPress開発で使用する主な言語
- PHP:WordPressの動作を制御するメインの言語
- HTML:ウェブページの構造を作る言語
- CSS:デザインや見た目を整える言語
- JavaScript:動的な機能を追加する言語
初心者の方でも大丈夫
「PHPって難しそう…」と思われるかもしれませんが、心配ありません。
今回導入する拡張機能が、PHPコードの記述を大幅にサポートしてくれます。
また、WordPressテーマ開発では、複雑なPHPプログラミングではなく、WordPress独自の関数を使った比較的シンプルな記述が中心となります。
今回は、WordPress開発に特に有効な3つの拡張機能をご紹介します。
PHP Intelephense
この拡張機能の役割
PHP Intelephenseは、PHPコードの入力支援とエラーチェックを提供する拡張機能です。
前述の通り、WordPressはPHPで構築されているため、テーマ開発では必須の拡張機能と言えます。
なぜWordPress開発にPHPが必要なのか
- WordPressの仕組み:WordPressはPHPで動作するシステム
- テーマファイル:WordPressテーマのファイルは
.php
拡張子で作成 - WordPress関数:投稿の表示や機能の実装にはPHP関数を使用
- 動的コンテンツ:データベースから情報を取得してページを生成
WordPress開発での利点
入力支援機能
- WordPress関数の自動補完:関数名を途中まで入力すると候補が表示される
- 入力ミスの防止:正しいスペルが自動的に補完される
- 効率的な入力:長い関数名も数文字入力するだけで完成
エラーチェック機能
- 間違いの即座の発見:書いている最中にミスがあると赤い波線で教えてくれる
- 問題箇所の明確化:どこに問題があるかすぐに分かる
- 修正提案:間違いの修正方法を提案してくれる
WordPress開発における効果
- WordPressの特別な関数が簡単に入力できる
- 初心者でも正確な記述ができる
- PHPの知識が少なくても安心して開発できる
- 開発時間の大幅短縮が可能
WordPress Snippets
この拡張機能の役割
WordPress Snippetsは、WordPress開発でよく使用される文章の塊を瞬時に挿入できる拡張機能です。
WordPressでよく書く決まった形の文章を自動で作成してくれます。
WordPress開発での利点
定型文の自動生成
- テンプレートの基本構造:WordPressページの基本的な形を自動作成
- よく使う処理の雛形:頻繁に書く処理パターンを一瞬で挿入
- 正確な記述:間違いのない正しい形で生成
作業効率の向上
- 手作業での記述時間を大幅短縮
- 記述方法を覚える負担を軽減
- ミスの少ない開発が可能
学習効果
- 正しいWordPressの書き方を自然に学べる
- ベストプラクティスに沿った記述方法を習得
- WordPress開発パターンの理解促進
WordPress初心者への特別なメリット
- PHPの基本構文を覚える必要が減る
- WordPress独特の書き方を自動で学べる
- プロが書くような品質のコードが簡単に作成できる
WordPress開発における効果
- 決まった形の処理が一瞬で完成する
- 初心者でもプロと同じような記述ができる
- WordPressの正しい書き方を覚えられる
IntelliSense for CSS class names in HTML
この拡張機能の役割
この拡張機能は、HTMLファイル内でCSSの名前を自動補完してくれる機能です。
WordPressテーマ開発では、見た目を整えるためにHTMLとCSSを頻繁に使用するため、非常に便利です。
WordPress開発での利点
CSS名前の自動補完
- 既存のCSS名前を自動的に検出して候補表示
- 入力ミスの防止:正確な名前が自動入力される
- 記憶の負担軽減:CSS名前を覚えておく必要がない
デザイン作業の効率化
- スタイリング作業がスムーズになる
- HTMLとCSSの連携がより確実になる
- デザイン変更が簡単に行える
WordPress初心者への特別なメリット
- CSS学習の負担が軽減される
- 正しいCSS記述が自動で行える
- デザインに集中できる環境が整う
WordPress開発における効果
- テーマのデザイン調整が楽になる
- レスポンシブデザインの実装がスムーズ
- 見た目の微調整が効率的に行える
拡張機能の導入
これら3つの拡張機能は、日本語化で体験した手順と同じ方法で導入できます。
導入手順
検索する拡張機能名
- PHP Intelephense
- WordPress Snippets
- IntelliSense for CSS class names in HTML
それぞれ順番に導入していきましょう。
カスタマイズ完了の確認
すべての拡張機能の導入が完了したら、正しく導入されているか確認してみましょう。
導入した拡張機能の確認
拡張機能パネルでの確認
- 拡張機能パネルを開く(Ctrl + Shift + X)
- 「インストール済み」タブをクリック
- 以下の拡張機能がインストールされていることを確認:
- Japanese Language Pack for Visual Studio Code
- PHP Intelephense
- WordPress Snippets
- IntelliSense for CSS class names in HTML
VSCodeの表示確認
日本語化の確認
- メニューバーが日本語で表示されている
- サイドバーのパネル名が日本語になっている
- 設定画面が日本語で表示される
拡張機能の動作確認
- 新しいファイルを作成した際に、補完機能が動作することを確認
- WordPressに関連する機能が利用できることを確認
おめでとうございます!
VSCodeのWordPress開発用カスタマイズが完了しました。これで効率的なテーマ開発が可能になりました。
5. その他の便利な拡張機能について
今回ご紹介した3つの拡張機能以外にも、WordPress開発にとって便利な拡張機能はたくさんあります。
次回以降で随時紹介していきますので、お楽しみに。
もしくは「VSCode 拡張機能 WordPress」などでGoogle検索してみてください。様々な便利な拡張機能を見つけることができます。
まずは今回の3つの拡張機能に慣れてから、必要に応じて他の拡張機能も試してみることをおすすめします。
まとめと次回予告
今回完了したこと
VSCode開発環境の最適化
- 拡張機能の概念を理解
- 日本語化による操作性向上
- 拡張機能導入手順の習得
- WordPress開発の基礎知識習得
- WordPress開発特化の拡張機能導入完了
- プロレベルの開発環境構築完了
カスタマイズのメリット
開発効率の向上
- PHP Intelephense:PHPコードの入力支援とエラーチェック
- WordPress Snippets:WordPress定型文の自動生成
- CSS class names補完:デザイン作業の効率化
初心者にとっての特別なメリット
- PHPの知識が少なくても安心して開発できる
- 正しいWordPressの書き方を自然に習得
- プロと同レベルの開発環境で学習できる
学習の進歩
環境構築の完了
- Local環境構築
- WordPress管理画面操作
- VSCode環境構築
- VSCode最適化(今回)
WordPress開発に向けた準備が完全に整いました。次回からは実際にオリジナルテーマの作成に取りかかります。
次回予告:いよいよオリジナルテーマを作ろう!
VSCodeのカスタマイズが完了し、いよいよWordPressオリジナルテーマの作成に入ります!
次回の内容予定:
- WordPressテーマの基本構造理解
- 最小構成テーマの作成
- テーマフォルダの作成とファイル構成
- 初回テーマの動作確認
今まで準備してきた環境を使って、実際にWordPressテーマを作成します。
今回の復習ポイント
- 拡張機能の概念理解
- VSCodeの日本語化手順
- 拡張機能の導入方法
- WordPressがPHPで構築されていることの理解
- WordPress開発用拡張機能の役割
- 開発環境の最適化完了
重要な達成事項 WordPress開発に必要な環境がすべて整いました:
- Localによるローカル開発環境
- WordPressの基本操作習得
- VSCodeの導入と最適化
- 拡張機能による開発支援
- WordPress開発の基礎知識習得
次回はいよいよWordPressテーマ開発の実践編です。今まで学んだことを活かして、オリジナルテーマを一から作成していきましょう。
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