WordPress テンプレートヘッダー完全リファレンス
- 2025/07/07
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WordPressでオリジナルテーマを作成する際、テンプレートファイルの冒頭にコメント形式のテンプレートヘッダーを記述することができます。
このテンプレートヘッダー情報により、WordPressはカスタムテンプレートとして認識し、管理画面で投稿やページに対してテンプレートを選択できるようになります。
目次
基本構文
テンプレートファイルの最初に、以下のようなPHPコメントブロック形式のテンプレートヘッダーを記述します。
<?php
/*
Template Name: [テンプレート名]
Template Post Type: [投稿タイプ]
*/
?>
項目一覧と詳細説明
Template Name(必須)
テンプレートの名前を指定します。
この名前が管理画面のテンプレート選択欄に表示されます。
日本語の記述も可能です。
例:
Template Name: カスタムテンプレート
Template Post Type(任意)
テンプレートを適用できる投稿タイプを指定します。
複数の投稿タイプをカンマ区切りで指定可能です。
- この項目を指定しない場合、WordPressはそのテンプレートを固定ページ(
page
)用のテンプレートとして扱います。 - つまり、省略した場合は暗黙的に
Template Post Type: page
と同じ意味になります。 - 投稿(
post
)やカスタム投稿タイプ(例:movie
)でもテンプレートを選択可能にしたい場合は、明示的に投稿タイプ名をカンマ区切りで指定してください。
例:
Template Post Type: post, page, movie
完全記述例
<?php
/*
Template Name: スペシャル投稿テンプレート
Template Post Type: post, custom_post_type
*/
?>
管理画面でのテンプレート選択例
注意点とベストプラクティス
Template Name
は必ず記述してください。- ただし、固定ページ用テンプレートpage.php、投稿用テンプレートsingle.phpは
Template Name
を記述しても無効です。
名称は「デフォルトテンプレート」固定となります。 Template Post Type
はカンマで区切り、半角スペースを適切に入れてください。Template Post Type
を省略した場合、Template Post Type: page
と同じ扱いになります。- 投稿タイプ名は正確に記述してください(例:
post
,page
)。 - WordPress 4.7以降で有効な仕様です。
このテンプレートヘッダーを正しく記述することで、投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプに対して自由にテンプレートを割り当てることができ、テーマの柔軟なカスタマイズが可能になります。
より便利に
プラグイン Admin Columns を導入することで、固定ページ一覧および投稿一覧にテンプレートを表示することができます。
これによってどのページがどのテンプレートを使用しているか一目瞭然になります。
Admin Columns の使い方については、以下の記事をご参照ください。