2025年07月10日[木曜日]

WordPress テンプレートヘッダー完全リファレンス

  • 2025/07/07
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WordPressでオリジナルテーマを作成する際、テンプレートファイルの冒頭にコメント形式のテンプレートヘッダーを記述することができます。

このテンプレートヘッダー情報により、WordPressはカスタムテンプレートとして認識し、管理画面で投稿やページに対してテンプレートを選択できるようになります。

基本構文

テンプレートファイルの最初に、以下のようなPHPコメントブロック形式のテンプレートヘッダーを記述します。

<?php
/*
Template Name: [テンプレート名]
Template Post Type: [投稿タイプ]
*/
?>

項目一覧と詳細説明

Template Name(必須)

テンプレートの名前を指定します。

この名前が管理画面のテンプレート選択欄に表示されます。

日本語の記述も可能です。

例:

Template Name: カスタムテンプレート

Template Post Type(任意)

テンプレートを適用できる投稿タイプを指定します。

複数の投稿タイプをカンマ区切りで指定可能です。

  • この項目を指定しない場合、WordPressはそのテンプレートを固定ページ(page)用のテンプレートとして扱います。
  • つまり、省略した場合は暗黙的に Template Post Type: page と同じ意味になります。
  • 投稿(post)やカスタム投稿タイプ(例:movie)でもテンプレートを選択可能にしたい場合は、明示的に投稿タイプ名をカンマ区切りで指定してください。
例:

Template Post Type: post, page, movie

完全記述例

<?php
/*
Template Name: スペシャル投稿テンプレート
Template Post Type: post, custom_post_type
*/
?>

管理画面でのテンプレート選択例

投稿編集画面や固定ページ編集画面の右サイドバーにある「テンプレート」欄から、このテンプレートヘッダーで指定したテンプレートを選択できます。

注意点とベストプラクティス

  • Template Name は必ず記述してください。
  • ただし、固定ページ用テンプレートpage.php、投稿用テンプレートsingle.phpTemplate Name を記述しても無効です。
    名称は「デフォルトテンプレート」固定となります。
  • Template Post Type はカンマで区切り、半角スペースを適切に入れてください。
  • Template Post Type を省略した場合、Template Post Type: page と同じ扱いになります。
  • 投稿タイプ名は正確に記述してください(例:post, page)。
  • WordPress 4.7以降で有効な仕様です。

このテンプレートヘッダーを正しく記述することで、投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプに対して自由にテンプレートを割り当てることができ、テーマの柔軟なカスタマイズが可能になります。

より便利に

プラグイン Admin Columns を導入することで、固定ページ一覧および投稿一覧にテンプレートを表示することができます。

これによってどのページがどのテンプレートを使用しているか一目瞭然になります。

Admin Columns の使い方については、以下の記事をご参照ください。

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