2025年10月25日[土曜日]

フッター用の共通情報を登録する – WordPress実践制作【WPCafe編】

  • 2025/10/22
  • PRACTICE
  • カフェサイトを作ろう
  • 0comments
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  • 約5分で読めます
  • 8

前回、SCSSでCSSを効率的に管理する環境を構築しました。

今回は、フッターに表示する情報を登録していきます。内容的には、SNS情報の登録方法の復習になります。

以前、固定ページ「共通情報」にSCFを使ってSNS情報を登録しました。今回も同じ方法で、問い合わせ先や営業時間を追加していきます。また、ACFを使って住所とGoogleマップの情報も登録します。

すでに学習済みの内容なので、手順を確認しながらスムーズに進めていきましょう。

SCFで問い合わせ先を追加

電話番号やメールアドレスなど、問い合わせ先を複数行登録できるようにします。

フィールドの作成手順

Smart Custom Fields → 新規追加

基本設定:

  • タイトル: 問い合わせ情報(任意)
  • サブフィールド追加ボタンをクリック
  • 繰り返し: ON
  • グループ名: opt_contact_list

サブフィールド1

  • タイプ: テキスト
  • ラベル: アイコン
  • 名前: opt_contact_icon

サブフィールド2

  • タイプ: テキスト
  • ラベル: 連絡先
  • 名前: opt_contact_text

表示条件の設定

  • 表示条件で「固定ページ」を選択
  • 投稿 / 固定ページのIDで固定ページ「共通情報」を選択
  • 公開をクリック

注意点

固定ページ「共通情報」が非公開になっていると選択できません。一時的に「公開」状態に変更してから設定を行い、設定完了後に再度「非公開」に戻してください。

SCFで営業時間を追加

曜日別の営業時間を登録できるようにします。

フィールドの作成手順

Smart Custom Fields新規追加

基本設定:

  • タイトル: 営業時間(任意)
  • サブフィールド追加をクリック
  • 繰り返し: ON
  • グループ名: opt_open_list

サブフィールド1

  • タイプ: テキスト
  • ラベル: 曜日
  • 名前: opt_open_week

サブフィールド2

  • タイプ: テキスト
  • ラベル: 営業時間
  • 名前: opt_open_time

表示条件の設定

  • 表示条件で「固定ページ」を選択
  • 投稿 / 固定ページのIDで固定ページ「共通情報」を選択
  • 公開をクリック

ACFで住所を追加

住所とGoogleマップの埋め込みコードを登録します。

なぜSCFではなくACFを使うのか?

今回、住所にはACFを使用します。それぞれのプラグインの使い分けは以下の通りです。

  • SCF: 繰り返し項目(複数行のデータ)を管理する場合
  • ACF: 単一項目(1つだけのデータ)を管理する場合

住所は複数登録する必要がないため、ACFを使用します。

フィールドの作成手順

カスタムフィールド → 新規追加

  • タイトル: 住所

フィールド1

  • フィールドラベル: 住所1
  • フィールド名: opt_address1
  • フィールドタイプ: テキスト

フィールド2

  • フィールドラベル: 住所2
  • フィールド名: opt_address2
  • フィールドタイプ: テキスト

フィールド3

  • フィールドラベル: 地図
  • フィールド名: opt_map
  • フィールドタイプ: テキストエリア

表示条件の設定

設定でこのフィールドグループを表示する条件を設定します。

  • 「固定ページ」「等しい」「共通情報」を選択

これで、固定ページ「共通情報」にのみこのフィールドグループが表示されます。

データの登録

固定ページ「共通情報」を編集して、実際のデータを入力していきます。

以下のデータはあくまでもサンプルです。実際のサイト制作では、お店や企業の実際の情報を入力してください。練習で作成している場合は、架空の情報や自由な内容を入力して構いません。

住所情報

住所1〒100-0001 東京都千代田区千代田1-1
住所2:バーチャルビルディング100F

問い合わせ情報

以下の3つの連絡先を登録します。

アイコン連絡先
<i class="fa-solid fa-mobile-screen"></i> 012-345-6789
<i class="fa-regular fa-envelope"></i>sample01@wp-ch.jp
<i class="fa-brands fa-line"></i>@sample01.wp-ch.jp

営業時間

以下の3つの営業時間を登録します。

曜日営業時間
月-金AM6:00 - PM11:00
AM11:00 - PM5:00
定休日

Googleマップの埋め込み

フッターには店舗の場所を視覚的に伝えるため、Googleマップを表示します。

Googleマップは、HTMLの<iframe>タグを使って簡単にサイトに埋め込むことができます。今回は、Googleマップから取得した埋め込みコードを、先ほど作成した「地図」フィールドに保存します。

このコードをフッターで取得して表示することで、訪問者が店舗の場所をすぐに確認できるようになります。

埋め込みコードの取得方法

  1. ブラウザでGoogleマップを開く
  2. 目的の場所を右クリックしこの場所を共有を選択
  3. 地図を埋め込むタブを選択
  4. HTMLをコピーをクリック
  5. WPに戻り共通情報ページの「地図」テキストエリアにペースト
  6. 「共通情報」ページを保存

貼り付けたコードについて

貼り付けたコードは以下のような形式になっています。

<iframe src="https://www.google.com/maps/embed?pb=..." width="600" height="450" style="border:0;" allowfullscreen="" loading="lazy" referrerpolicy="no-referrer-when-downgrade"></iframe>

これは<iframe>タグを使った埋め込みコードで、次回のフッター実装時にこのコードをそのまま出力することで、Googleマップが表示されます。

固定ページを非公開に変更

すべてのカスタムフィールドの設定とデータの登録が完了したら、固定ページ「共通情報」を「非公開」に変更します。

これにより、この固定ページはサイトには公開されず、内部的にのみ参照できるようになります。

まとめ

今回は、フッターに表示する情報をカスタムフィールドで管理できるように設定しました。

学んだこと

  • SCFで繰り返し項目を作成: 問い合わせ先や営業時間を柔軟に追加できる
  • ACFで単一項目を作成: 住所やGoogleマップの埋め込みコードを管理
  • プラグインの使い分け: 繰り返しが必要ならSCF、単一項目ならACF
  • Googleマップの埋め込み: 共有機能から埋め込みコードを取得

重要なポイント

  • カスタムフィールドの設定時は固定ページを一時的に公開状態にする必要がある
  • 設定完了後は必ず非公開に戻す
  • Font Awesomeのアイコンコードをそのまま登録できる
  • Googleマップの埋め込みコードはiframeタグをそのまま貼り付ける

これまでに登録した共通情報

固定ページ「共通情報」で管理している項目:

  • SNS情報(前回実装): Facebook、X、Instagramなどのリンク
  • 問い合わせ情報(今回実装): 電話、メール、LINEなどの連絡先
  • 営業時間(今回実装): 曜日別の営業時間
  • 住所(今回実装): 郵便番号、住所、建物名
  • 地図(今回実装): Googleマップの埋め込みコード

これらすべての情報を1つの固定ページで一元管理できるようになりました。

次回予告

次回は、登録した情報をフッターに実際に表示していきます。

  • フッターのHTML構造の作成
  • SCFからのデータ取得と表示(問い合わせ先、営業時間)
  • ACFからのデータ取得と表示(住所、Googleマップ)
  • _footer.scssの作成とフッターのスタイリング
  • CSSでGoogleマップを画面いっぱいに表示するテクニック

引き続き、実際に手を動かしながら進めていきましょう。

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