制作環境

#0005 - WordPressの開発環境を用意する

WordPressの構造を知ろう で紹介した通り、Wordpressで構築したwebサイトを動作させるためには

  • webサーバー
  • php実行環境
  • データベース

が必要となります。

Ⅰ.実行環境を用意する

主に3つパターンがあります。

自分で用意する【難易度:★★★】

ご自身のパソコンに「webサーバー」「php実行環境」「データベース」をインストールすることで、Wordpressの動作環境を用意することができます。

webサーバー

Windowsパソコンで動作するwebサーバーの代表としてIISApacheがあります。

php実行環境

次にphpをインストールします。phpインストール後は、webサーバーとphpの紐づけを行う必要があります。IISまたはApacheによって手順が異なりますので、以下のサイトを参照してください。

データベース「MySQL」

次にデータベースとしてMySQLをインストールします


解説サイトの手順にしたがって操作することでWordpressの開発環境を用意することはできますが、難易度が高く、Wordpressの前に挫折してしまう方もいることでしょう。

システム開発、プログラミングに精通している方が、Wordpressを学びたいのであれば、この方法でも問題ありませんが、初心者の方には、かなりハードルが高いと思います。

レンタルサーバーを契約する【難易度:★★☆】

WordPressが動作する環境を用意してくれるサービスもあります。

WordPress対応のレンタルサーバーを契約するとwebサーバー、php実行環境、データベースがあらかじめ用意されています。
さらに最近ではボタン1つでWordpressをインストールできるサービスを提供しているレンタルサーバーもあります。

また、レンタルサーバーは開発環境と言うよりは、本番環境とまったく環境を使用することになります。
今後、Wordpressによるwebサイトの構築を生業とする方には、レンタルサーバーの設定方法の勉強にもなります。

デメリットとしては、「お金がかかる」ことです。安いレンタルサーバーでも月に500円程度の料金が発生します。
まれに、無料のレンタルサーバーを提供する業者もありますが、動作が遅い、広告が表示されるなど、開発環境としてはそぐわないものになりますので、お勧めしません。

私が、webサイトを運用する際、お客様にお勧めしているレンタルサーバーは以下の3社です。

xserver

月額990円~の料金で高速かつ安定動作するレンタルサーバーを契約できます。
1つの契約でwebサイトを複数動作(無制限)させることが可能です。様々なパターンを検証できるので開発環境としては大変助かります。

また、独自ドメインを1つ無償で契約することができる点も良いです。

xserverの詳細

さくらのレンタルサーバー

月額425円~の料金で高速かつ安定動作するレンタルサーバーを契約できます。
1つの契約でwebサイトを複数動作(50個まで)させることが可能です。様々なパターンを検証できるので開発環境としては大変助かります。

別途、ドメインを用意する必要がありますが、上場企業が運営しているだけありサポートが充実しています。

さくらのレンタルサーバーの詳細

月額128円~のライトプランもありますが、WordPress非対応の為、スタンダードプラン以上をご検討ください。

ロリポップ

月額220円~の料金で高速かつ安定動作するレンタルサーバーを契約できます。
1つの契約でwebサイトを複数動作(50個まで)させることが可能です。様々なパターンを検証できるので開発環境としては大変助かります。

ロリポップの詳細

月額99円~のエコノミープランは、WordPress非対応、月額220円~のライトプランは、1サイト限定となります。
複数サイト必要とする方はスタンダードプラン以上をご検討ください。


月に数百円の費用は掛かりますが、本番と同じ環境で開発できることは、とても有意義です。

Local WP【難易度:★☆☆】

自分で開発環境を用意するにはハードルが高く、費用も掛けたくない方には、Local WP がお勧めです。
パソコンに Local WP をインストールするだけで、WordPressの実行環境を簡単に用意することができます。

私自身もまずは Local WP で8割程度開発し、その後レンタルサーバーへ移行して最終調整やお客様の確認を行ってます。

Local WP

Ⅱ.開発環境

WordPressは、主にプログラミング言語phpで構築します。当然ながらHTML、css、javascriptも使用します。

これらを編集するツールとして Microsoft社が提供する Visual Studio Code を使用するのが最適です。

Visual Studio Code

Ⅲ.まとめ

本サイトでは

の流れを紹介していきます。

ゆくゆくは、本番環境としてレンタルサーバーを契約し、レンタルサーバーでWordPress実行環境を構築、Visual Studio Codeを使ってレンタルサーバーへプログラミングを配置・編集する方法も紹介していく予定です。

  • この記事を書いた人

UOCN

IT業界29年の現役フリーランスエンジニア。 一部上場企業の大規模システムから個人商店のウェブサイトまで50を超えるプロジェクトに参画。 近年は、WordPressを採用したウェブサイト製作を中心に活動中。

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