WordPressの構造を知ろう で紹介した通り、Wordpressで構築したwebサイトを動作させるためには
- webサーバー
- php実行環境
- データベース
が必要となります。
Ⅰ.実行環境を用意する
主に3つパターンがあります。
自分で用意する【難易度:★★★】
ご自身のパソコンに「webサーバー」「php実行環境」「データベース」をインストールすることで、Wordpressの動作環境を用意することができます。
webサーバー
Windowsパソコンで動作するwebサーバーの代表としてIISとApacheがあります。
php実行環境
次にphpをインストールします。phpインストール後は、webサーバーとphpの紐づけを行う必要があります。IISまたはApacheによって手順が異なりますので、以下のサイトを参照してください。
- IIS ー Windows 10のIIS上でPHPを動かす
- Apache ー PHP ダウンロード&インストール方法
データベース「MySQL」
次にデータベースとしてMySQLをインストールします
解説サイトの手順にしたがって操作することでWordpressの開発環境を用意することはできますが、難易度が高く、Wordpressの前に挫折してしまう方もいることでしょう。
システム開発、プログラミングに精通している方が、Wordpressを学びたいのであれば、この方法でも問題ありませんが、初心者の方には、かなりハードルが高いと思います。
レンタルサーバーを契約する【難易度:★★☆】
WordPressが動作する環境を用意してくれるサービスもあります。
WordPress対応のレンタルサーバーを契約するとwebサーバー、php実行環境、データベースがあらかじめ用意されています。
さらに最近ではボタン1つでWordpressをインストールできるサービスを提供しているレンタルサーバーもあります。
また、レンタルサーバーは開発環境と言うよりは、本番環境とまったく環境を使用することになります。
今後、Wordpressによるwebサイトの構築を生業とする方には、レンタルサーバーの設定方法の勉強にもなります。
デメリットとしては、「お金がかかる」ことです。安いレンタルサーバーでも月に500円程度の料金が発生します。
まれに、無料のレンタルサーバーを提供する業者もありますが、動作が遅い、広告が表示されるなど、開発環境としてはそぐわないものになりますので、お勧めしません。
私が、webサイトを運用する際、お客様にお勧めしているレンタルサーバーは以下の3社です。
xserver
月額990円~の料金で高速かつ安定動作するレンタルサーバーを契約できます。
1つの契約でwebサイトを複数動作(無制限)させることが可能です。様々なパターンを検証できるので開発環境としては大変助かります。
また、独自ドメインを1つ無償で契約することができる点も良いです。
さくらのレンタルサーバー
月額425円~の料金で高速かつ安定動作するレンタルサーバーを契約できます。
1つの契約でwebサイトを複数動作(50個まで)させることが可能です。様々なパターンを検証できるので開発環境としては大変助かります。
別途、ドメインを用意する必要がありますが、上場企業が運営しているだけありサポートが充実しています。
月額128円~のライトプランもありますが、WordPress非対応の為、スタンダードプラン以上をご検討ください。
ロリポップ
月額220円~の料金で高速かつ安定動作するレンタルサーバーを契約できます。
1つの契約でwebサイトを複数動作(50個まで)させることが可能です。様々なパターンを検証できるので開発環境としては大変助かります。
月額99円~のエコノミープランは、WordPress非対応、月額220円~のライトプランは、1サイト限定となります。
複数サイト必要とする方はスタンダードプラン以上をご検討ください。
月に数百円の費用は掛かりますが、本番と同じ環境で開発できることは、とても有意義です。
Local WP【難易度:★☆☆】
自分で開発環境を用意するにはハードルが高く、費用も掛けたくない方には、Local WP がお勧めです。
パソコンに Local WP をインストールするだけで、WordPressの実行環境を簡単に用意することができます。
私自身もまずは Local WP で8割程度開発し、その後レンタルサーバーへ移行して最終調整やお客様の確認を行ってます。
Ⅱ.開発環境
WordPressは、主にプログラミング言語phpで構築します。当然ながらHTML、css、javascriptも使用します。
これらを編集するツールとして Microsoft社が提供する Visual Studio Code を使用するのが最適です。
Ⅲ.まとめ
本サイトでは
の流れを紹介していきます。
ゆくゆくは、本番環境としてレンタルサーバーを契約し、レンタルサーバーでWordPress実行環境を構築、Visual Studio Codeを使ってレンタルサーバーへプログラミングを配置・編集する方法も紹介していく予定です。