2025年08月11日[月曜日]

get_the_title() 関数完全リファレンス

  • 2025/08/07
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  • WordPressの関数
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WordPressでテーマを作成する際、投稿やページのタイトルを取得するために get_the_title() 関数を使用します。この関数は記事のタイトルを自動的に取得して返してくれる便利な機能です。

関連する関数

基本構文

get_the_title() 関数は以下の形で使用します。

get_the_title();
PHP

より詳細な指定をする場合は以下の構文を使用します。

get_the_title( $post );
PHP

$post が何を意味して、どのように使用するのかパラーメータの詳細を見ていきましょう。

パラメータの詳細

まず、パラメータを指定しない場合、自動的にデフォルト値が使用されます。

つまり、何も指定しないと「現在の投稿・固定ページのタイトルを取得する」という動作になります。

// パラメータを指定しない場合
get_the_title();

// 上記は以下と同じ意味です(現在の投稿・固定ページのIDが自動的に使用される)
get_the_title( get_the_ID() );
PHP

投稿IDが入力されていません。

$post(省略可能)

取得したい投稿・固定ページのIDまたは投稿オブジェクトを指定します。

  • デフォルト値: 現在の投稿・固定ページ
  • 指定可能な値: 投稿・固定ページのID(数値)、投稿オブジェクト、null
  • 例: 123$post_objnull

実際どのように使われるのか実例を見ながら、更に詳しく見ていきましょう。

基本的な使用例

例:固定ページのタイトルが「WordPressの使い方」の場合

現在の投稿・固定ページのタイトルを取得

何も指定しない場合
<?php echo get_the_title(); ?>
PHP
出力
WordPressの使い方
HTML

特定の投稿・固定ページのタイトルを取得

固定ページID 123 のタイトルを取得する場合
<?php echo get_the_title(123); ?>
PHP
出力
特定のページのタイトル
HTML

H1タグで囲んで表示

<h1><?php echo get_the_title(); ?></h1>
PHP
出力
<h1>WordPressの使い方</h1>
HTML

H2タグとクラス要素で囲んで表示

<h2 class="post-title"><?php echo get_the_title(); ?></h2>
PHP
出力
<h2 class="post-title">WordPressの使い方</h2>
HTML

投稿・固定ページのIDを変数で指定

<?php 
$about_page_id = 10;  // 「会社概要」固定ページのID
echo '<a href="' . get_permalink($about_page_id) . '">' . get_the_title($about_page_id) . '</a>';
?>
PHP
出力
<a href="https://example.com/about/">会社概要</a>
HTML

タイトルを変数に保存

<?php $my_title = get_the_title(); ?>
<?php echo 'タイトルは: ' . $my_title; ?>
PHP
出力
タイトルは: WordPressの使い方
HTML

よく使われるパターン

特定の投稿のタイトルを表示

投稿ID 「100」 のタイトルを表示する場合
<h3><?php echo get_the_title(100); ?></h3>
PHP
出力
<h3>お問い合わせページ</h3>
HTML

特定のページへのリンクを作成

<?php
$contact_page_id = 10;  // お問い合わせ固定ページのID
echo '<a href="' . get_permalink($contact_page_id) . '">' . get_the_title($contact_page_id) . '</a>';
?>
PHP
出力
<a href="https://example.com/contact/">お問い合わせ</a>
HTML

タイトルが存在するかチェック

<?php
$title = get_the_title();
if ($title) {
  echo '<h2>' . $title . '</h2>';
} else {
  echo '<h2>タイトルなし</h2>';
}
?>
PHP
出力
<h2>WordPressの使い方</h2>
HTML

the_title() との違い

get_the_title()に似たthe_title()があります。この2つを比較してみましょう。

基本的な違い

  • get_the_title() :タイトルを取得して変数に保存できる
  • the_title() :タイトルを直接表示する

重要なポイント

the_title('', '', false)get_the_title() は完全に同じ動作をします。the_title() の第3引数を false にすると、表示ではなく戻り値として取得できるため、get_the_title() と同じ結果になります。

同じ結果を得る方法

// get_the_title()を使用
echo get_the_title();

// the_title()を使用
the_title();

// the_title()を使用(第3引数をfalseにして戻り値を取得)
echo the_title('', '', false);

// the_title()を使用(第3引数をtrueにして戻り値を取得)
the_title('', '', true);


// 上記4つは同じ結果になります
PHP
出力
WordPressの使い方
WordPressの使い方
WordPressの使い方
WordPressの使い方
HTML
重要

the_title('', '', false)get_the_title() は全く同じ動作をします。

柔軟性の違い

// get_the_title()は特定の投稿・固定ページのIDを指定可能
$title = get_the_title(123);

// the_title()は現在の投稿・固定ページのみ
the_title(); // 現在の投稿・固定ページのタイトルのみ表示
PHP

前後の文字付加

// the_title()は前後に文字を付加可能
the_title('<h1>', '</h1>');

// get_the_title()は前後に文字を付加できない
echo '<h1>' . get_the_title() . '</h1>'; // 手動で付加する必要がある
PHP

まとめ

get_the_title() 関数は WordPressテーマ作成で the_title() と並んでよく使用される基本的な関数の一つです。

基本的な使い方

  • <?php echo get_the_title(); ?> :現在の投稿のタイトルを表示
  • <?php echo get_the_title(123); ?> :特定の投稿のタイトルを表示

覚えておくべきポイント

  • the_title('', '', false)get_the_title() は完全に同じ動作をする
  • 投稿・固定ページのタイトルを取得して変数に保存できる
  • 特定の投稿・固定ページのIDを指定してタイトルを取得できる
  • the_title() と違い、前後に文字を付加する機能はない
  • 条件分岐や繰り返し処理で威力を発揮する

タイトルを取得するときはget_the_title、タイトルを表示するときはthe_titleと覚えておけば間違いないです。

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