get_footer()関数完全リファレンス

WordPressテーマ開発で必須となる get_footer() 関数の基本と活用法を解説します。引数による異なるフッターファイルの読み込み方法や実用的なコード例を交え、初心者でも理解できるよう詳しく紹介。フッターファイルの管理と構造化を完全マスターできます。

WordPressでテーマを作成する際、フッターファイルを読み込むために get_footer() 関数を使用します。

get_footer() は「フッターファイル（footer.php）を読み込んで表示する」ための関数で、通常はテンプレートファイルの末尾部分で使用されます。

この関数を理解する上で最も重要なのは、引数によって読み込むファイルが変わることです。

get_footer() は引数なしで呼び出すと footer.php を読み込み、引数を指定すると footer-{引数}.php を読み込みます。

重要: 引数は単純にファイル名を指定するものであり、ページのスラッグや種類とは関係ありません。どのテンプレートファイルからでも、任意のフッターファイルを読み込むことができます。

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get_footer()関数の基本

get_footer() は、WordPressテーマのフッター部分を読み込むための関数です。

get_footer();

get_footer();

引数なしで呼び出すと、テーマディレクトリの footer.php ファイルを読み込みます。

<main>
  <p>ここはメインコンテンツです</p>
</main>
<?php get_footer(); ?>

<main>
  <p>ここはメインコンテンツです</p>
</main>
<?php get_footer(); ?>

読み込まれるファイル

• get_footer() → footer.php
• get_footer('custom') → footer-custom.php

パラメータと戻り値

パラメータ

• $name : 読み込むフッターファイル名
• $args : フッターファイルに渡す変数（WordPress 5.5以降）

戻り値

戻り値はありません（ファイルを直接出力）

基本的な使用例

// footer.php を読み込み
get_footer();

// footer-custom.php を読み込み
get_footer('custom');

// 変数を渡して読み込み（WordPress 5.5以降）
get_footer('custom', ['page_type' => 'special']);

// footer.php を読み込み
get_footer();

// footer-custom.php を読み込み
get_footer('custom');

// 変数を渡して読み込み（WordPress 5.5以降）
get_footer('custom', ['page_type' => 'special']);

基本的な使い方

標準的なテンプレートファイルでの使用

<?php get_header(); ?>

<div class="container">
  <h1>ページタイトル</h1>
  <p>ページの内容</p>
</div>

<?php get_footer(); ?>

<?php get_header(); ?>

<div class="container">
  <h1>ページタイトル</h1>
  <p>ページの内容</p>
</div>

<?php get_footer(); ?>

footer.php の基本例

<footer class="site-footer">
  <nav class="footer-nav">
    <ul>
      <li><a href="/">ホーム</a></li>
      <li><a href="/about">会社概要</a></li>
      <li><a href="/contact">お問い合わせ</a></li>
    </ul>
  </nav>
  <p>© 2024 サイト名. All rights reserved.</p>
</footer>

<footer class="site-footer">
  <nav class="footer-nav">
    <ul>
      <li><a href="/">ホーム</a></li>
      <li><a href="/about">会社概要</a></li>
      <li><a href="/contact">お問い合わせ</a></li>
    </ul>
  </nav>
  <p>© 2024 サイト名. All rights reserved.</p>
</footer>

カスタムフッターファイルの読み込み

特定のページ用フッターファイル

// footer-shop.php を読み込む
get_footer('shop');

// footer-shop.php を読み込む
get_footer('shop');

ファイル名の命名規則

• footer-{name}.php の形式
• get_footer('shop') → footer-shop.php
• get_footer('blog') → footer-blog.php

条件分岐によるフッター切り替え

<div class="main-content">
  <!-- メインコンテンツ -->
</div>

<?php
if (is_front_page()) {
  get_footer('home');
} else {
  get_footer();
}
?>

<div class="main-content">
  <!-- メインコンテンツ -->
</div>

<?php
if (is_front_page()) {
  get_footer('home');
} else {
  get_footer();
}
?>

この場合、以下のファイルが読み込まれます。

• フロントページ: footer-home.php
• その他: footer.php

実用的なコード例

ページタイプに応じたフッター切り替え

<?php
// index.php
?>
<main>
  <!-- コンテンツ -->
</main>

<?php
if (is_front_page()) {
  get_footer('front');
} else {
  get_footer();
}
?>

<?php
// index.php
?>
<main>
  <!-- コンテンツ -->
</main>

<?php
if (is_front_page()) {
  get_footer('front');
} else {
  get_footer();
}
?>

変数を渡すフッター読み込み（WordPress 5.5以降）

<main>
  <!-- 記事コンテンツ -->
</main>

<?php
$footer_args = [
  'page_type' => 'single',
  'show_related' => true
];

get_footer('post', $footer_args);
?>

<main>
  <!-- 記事コンテンツ -->
</main>

<?php
$footer_args = [
  'page_type' => 'single',
  'show_related' => true
];

get_footer('post', $footer_args);
?>

<?php
$page_type = $args['page_type'] ?? 'default';
$show_related = $args['show_related'] ?? false;
?>

<footer class="site-footer <?php echo $page_type; ?>">
  <?php if ($show_related) : ?>
    <div class="related-posts">
      <h3>関連記事</h3>
      <!-- 関連記事の表示 -->
    </div>
  <?php endif; ?>
  
  <p>© 2024 サイト名. All rights reserved.</p>
</footer>

<?php
$page_type = $args['page_type'] ?? 'default';
$show_related = $args['show_related'] ?? false;
?>

<footer class="site-footer <?php echo $page_type; ?>">
  <?php if ($show_related) : ?>
    <div class="related-posts">
      <h3>関連記事</h3>
      <!-- 関連記事の表示 -->
    </div>
  <?php endif; ?>
  
  <p>© 2024 サイト名. All rights reserved.</p>
</footer>

通常の使用例

<?php
// page.php
get_header();
?>

<main>
  <h1>ページタイトル</h1>
  <p>ページの内容</p>
</main>

<?php get_footer(); ?>

<?php
// page.php
get_header();
?>

<main>
  <h1>ページタイトル</h1>
  <p>ページの内容</p>
</main>

<?php get_footer(); ?>

引数による任意のファイル読み込み

<?php
// どのテンプレートファイルからでも任意のフッターファイルを読み込める

// 標準のフッター
get_footer();

// 「simple」という名前のフッター
get_footer('simple');

// 「minimal」という名前のフッター  
get_footer('minimal');
?>

<?php
// どのテンプレートファイルからでも任意のフッターファイルを読み込める

// 標準のフッター
get_footer();

// 「simple」という名前のフッター
get_footer('simple');

// 「minimal」という名前のフッター  
get_footer('minimal');
?>

読み込まれるファイル

• get_footer() → footer.php
• get_footer('simple') → footer-simple.php
• get_footer('minimal') → footer-minimal.php

重要: 引数は単なるファイル名の指定であり、ページの種類やスラッグとは無関係です。

実際の使用例

<?php
// index.php で特別なフッターを使用
get_footer('special');

// single.php で標準のフッターを使用
get_footer();

// page.php でシンプルなフッターを使用
get_footer('simple');
?>

<?php
// index.php で特別なフッターを使用
get_footer('special');

// single.php で標準のフッターを使用
get_footer();

// page.php でシンプルなフッターを使用
get_footer('simple');
?>

このように、どのテンプレートファイルからでも任意のフッターファイルを読み込めます。

例えば page-about.php でも

<?php
// page-about.php
get_header();
?>

<main>
  <!-- 会社概要ページのコンテンツ -->
</main>

<?php
get_footer('contact'); // footer-contact.php を読み込む
?>

<?php
// page-about.php
get_header();
?>

<main>
  <!-- 会社概要ページのコンテンツ -->
</main>

<?php
get_footer('contact'); // footer-contact.php を読み込む
?>

ページのスラッグが「about」でも、footer-about.php を使う必要はありません。

よくある間違いと対処法

存在しないフッターファイルを指定

// 間違い: footer-nonexistent.php が存在しない
get_footer('nonexistent');

// 正解: 存在するファイルを指定
get_footer('custom'); // footer-custom.php が存在する場合

// 間違い: footer-nonexistent.php が存在しない
get_footer('nonexistent');

// 正解: 存在するファイルを指定
get_footer('custom'); // footer-custom.php が存在する場合

フッターファイルでの無限ループ

間違い footer.php 内で get_footer() を呼び出す

<footer>
  <!-- フッターコンテンツ -->
</footer>
<?php get_footer(); ?>
<!-- これは無限ループを引き起こす -->

// 正解: footer.php 内では get_footer() を使わない
<footer>
  <p>© 2024 サイト名. All rights reserved.</p>
</footer>

<footer>
  <!-- フッターコンテンツ -->
</footer>
<?php get_footer(); ?>
<!-- これは無限ループを引き起こす -->

// 正解: footer.php 内では get_footer() を使わない
<footer>
  <p>© 2024 サイト名. All rights reserved.</p>
</footer>

引数の誤解

間違い ページのスラッグと関連付けて考える。
page-about.php だから footer-about.php を使わなければならない、という考えは間違い。

// 正解: 引数は単なるファイル名の指定
// page-about.php でも任意のフッターファイルを使える
get_footer('simple'); // footer-simple.php を読み込む
get_footer('contact'); // footer-contact.php を読み込む

// 正解: 引数は単なるファイル名の指定
// page-about.php でも任意のフッターファイルを使える
get_footer('simple'); // footer-simple.php を読み込む
get_footer('contact'); // footer-contact.php を読み込む

複数のフッター読み込み

// 間違い: 複数のフッターを読み込む
get_footer();
get_footer('custom');

// 正解: 一つのフッターファイルのみ読み込む
get_footer('custom');

// 間違い: 複数のフッターを読み込む
get_footer();
get_footer('custom');

// 正解: 一つのフッターファイルのみ読み込む
get_footer('custom');

まとめ

get_footer() 関数は WordPressテーマ作成で必須の関数です。

重要なポイント

• get_footer(): footer.phpを読み込み
• get_footer('name'): footer-name.phpを読み込み
• 引数はファイル名の指定であり、ページのスラッグとは無関係
• どのテンプレートファイルからでも任意のフッターファイルを読み込める

基本的な使い方

• テンプレートファイルの末尾で使用
• 必要に応じて引数でファイルを指定
• ファイル名の命名規則（footer-{name}.php）に従う

フッターファイルの管理には get_footer() を使用すると覚えておけば間違いありません。

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